(1) 県庁所在地をはずして置かれている
日本にあるホテルチェーンは県庁所在地に開業しているチェーンが多いが、なぜかアルファワンは所在する都道府県の半分程度は県庁所在地でない場所しかなかったりする。北は秋田、南は都城までで、広範囲ではあるのだが、数も他ホテルチェーンと比べてそれほど多いわけではない。
(2) 朝食は有料
欠点とは言えないかもしれないが、別途料金のかかる朝食を提供している。ただしその料金は高かったり安かったりして、しかもホテル代は安いが朝食代は高いホテルもある。ほとんどのホテルはバイキング形式だが、あとで示すような例外もある。
(3) サービス料は1割
ホテルの壁にホテル代がデカデカと提示されているが、実際は提示されたホテル代に1割のサービス料が追加で請求される。でも、こういうホテルはそれほど珍しくはないのかもしれない。追加しても安いことは安い。
(4) やたら静電気が飛ぶ
ホテルのエレベーターのボタンなど、さわると静電気が飛ぶ場所がある。アルファワンはやたら飛ぶことが多かった。
(5) ネット予約に対応しているホテルと対応していないホテルがある
スーパーホテルや東横インのようにアルファワンのサイトもあることはあるが、ネット予約の機能はない。「旅の窓口」に対応しているホテルもあるが、ホテル単位の対応で、対応しているホテルと対応していないホテルがある。対応していないホテルは電話予約のみである。
(6) 規格は統一されていない
それなりにどこのアルファワンに泊まってもかなりのアルファワンで統一された仕様なのだが、以下の統一されていない点がある。
(6-1) 返金キャンペーンに加入していないホテルがある
あとで長所の所で書くが、何回かアルファワンに泊まると返金される(ただしクレジットカードを使わなかった場合に限る)のだが、富山市の富山駅前と富山荒町はこのキャンペーンに参加していない。
富山市は以前はキャンペーンに参加しているホテルもあったがなぜか2020年現在閉店している。
(6-2) 石川県に金沢シティホテルというホテルがあるが、このホテルはアルファワングループで(6-1)のキャンペーンにも参加しているのだがアルファワンと名乗っていない。何か理由があるのだろう。
(6-3) 朝食がバイキングでないホテルがある
アルファワン丸亀は、なぜか朝食はホテルの隣の喫茶店でモーニングセットっぽい朝食を食べることになっている。
では長所である。
(a) アルファワングループのホテルにクレジットカードを使わず、現金で泊まった時、領収書の角にクーポン券が印刷されている。そのクーポン券をハサミで切って、パスポートみたいなアルファワンのホテル案内にのりで貼って、20枚たまると、次に泊まるアルファワングループのホテル代が返金される。必ずしも20枚は必要でなく、
・5枚:ホテル代の20%
・10枚:ホテル代の45%
・15枚:ホテル代の70%
が返金される。
なお、2020年現在はクーポン券制度は廃止され、ポイント制になっているらしい。
今は新幹線にハサミを持ち込んではいけないのでクーポン券はどこも使っていないのだろう。
(b) 製氷機がある
ホテルの各階のエレベーターの近くに製氷機が置いてあり、各部屋には製氷機の氷を入れる氷入れがあり、氷を入れるとうまいジュースの自動販売機が製氷機のそばにある。冷えた飲み物が飲めるわけである。
(c) ラジオがある
ベッドにラジオがついている。アルファワンのホテルはテレビが無料で見られるのでそれほどありがたみはないのかもしれないが、たまにはラジオを聴くのもいいかもしれない。
鉄道駅に近いホテルも遠いホテルもあるが、ベッドはほぼ統一されていて、風呂も狭くなく、悪くないホテルと言えよう。
なお、このホテルチェーンは時刻表には掲載されていない。自分がこのホテルを知ったのは、「旅と鉄道」の最長片道切符の旅でアルファワンというホテルに泊まっていたなと思い、浜松の漫画喫茶で夜明かしした時にためしにアルファワンで検索したら、ちょうど持っているきっぷの途中駅(敦賀)に支店があり、予約して泊まったら(a)にあるホテル案内を渡されたのがきっかけである。ホテル数を増やすつもりはなさそうだが、つぶれずに続いてほしいホテルチェーンである。