2020年6月27日土曜日

ホテルアルファワン

「ホテルα-1」とも呼ばれる中小ホテルチェーンである。いろいろな長所と欠点がある。まずは欠点から書くことにする。

(1) 県庁所在地をはずして置かれている
日本にあるホテルチェーンは県庁所在地に開業しているチェーンが多いが、なぜかアルファワンは所在する都道府県の半分程度は県庁所在地でない場所しかなかったりする。北は秋田、南は都城までで、広範囲ではあるのだが、数も他ホテルチェーンと比べてそれほど多いわけではない。
(2) 朝食は有料
欠点とは言えないかもしれないが、別途料金のかかる朝食を提供している。ただしその料金は高かったり安かったりして、しかもホテル代は安いが朝食代は高いホテルもある。ほとんどのホテルはバイキング形式だが、あとで示すような例外もある。
(3) サービス料は1
ホテルの壁にホテル代がデカデカと提示されているが、実際は提示されたホテル代に1割のサービス料が追加で請求される。でも、こういうホテルはそれほど珍しくはないのかもしれない。追加しても安いことは安い。
(4) やたら静電気が飛ぶ
ホテルのエレベーターのボタンなど、さわると静電気が飛ぶ場所がある。アルファワンはやたら飛ぶことが多かった。
(5) ネット予約に対応しているホテルと対応していないホテルがある
スーパーホテルや東横インのようにアルファワンのサイトもあることはあるが、ネット予約の機能はない。「旅の窓口」に対応しているホテルもあるが、ホテル単位の対応で、対応しているホテルと対応していないホテルがある。対応していないホテルは電話予約のみである。
(6) 規格は統一されていない
それなりにどこのアルファワンに泊まってもかなりのアルファワンで統一された仕様なのだが、以下の統一されていない点がある。
(6-1) 返金キャンペーンに加入していないホテルがある
あとで長所の所で書くが、何回かアルファワンに泊まると返金される(ただしクレジットカードを使わなかった場合に限る)のだが、富山市の富山駅前と富山荒町はこのキャンペーンに参加していない。
富山市は以前はキャンペーンに参加しているホテルもあったがなぜか2020年現在閉店している。
(6-2) 石川県に金沢シティホテルというホテルがあるが、このホテルはアルファワングループで(6-1)のキャンペーンにも参加しているのだがアルファワンと名乗っていない。何か理由があるのだろう。
(6-3) 朝食がバイキングでないホテルがある
アルファワン丸亀は、なぜか朝食はホテルの隣の喫茶店でモーニングセットっぽい朝食を食べることになっている。

では長所である。
(a) アルファワングループのホテルにクレジットカードを使わず、現金で泊まった時、領収書の角にクーポン券が印刷されている。そのクーポン券をハサミで切って、パスポートみたいなアルファワンのホテル案内にのりで貼って、20枚たまると、次に泊まるアルファワングループのホテル代が返金される。必ずしも20枚は必要でなく、
5:ホテル代の20
10:ホテル代の45
15:ホテル代の70
が返金される。
なお、2020年現在はクーポン券制度は廃止され、ポイント制になっているらしい。
今は新幹線にハサミを持ち込んではいけないのでクーポン券はどこも使っていないのだろう。
(b) 製氷機がある
ホテルの各階のエレベーターの近くに製氷機が置いてあり、各部屋には製氷機の氷を入れる氷入れがあり、氷を入れるとうまいジュースの自動販売機が製氷機のそばにある。冷えた飲み物が飲めるわけである。
(c) ラジオがある
ベッドにラジオがついている。アルファワンのホテルはテレビが無料で見られるのでそれほどありがたみはないのかもしれないが、たまにはラジオを聴くのもいいかもしれない。

鉄道駅に近いホテルも遠いホテルもあるが、ベッドはほぼ統一されていて、風呂も狭くなく、悪くないホテルと言えよう。

なお、このホテルチェーンは時刻表には掲載されていない。自分がこのホテルを知ったのは、「旅と鉄道」の最長片道切符の旅でアルファワンというホテルに泊まっていたなと思い、浜松の漫画喫茶で夜明かしした時にためしにアルファワンで検索したら、ちょうど持っているきっぷの途中駅(敦賀)に支店があり、予約して泊まったら(a)にあるホテル案内を渡されたのがきっかけである。ホテル数を増やすつもりはなさそうだが、つぶれずに続いてほしいホテルチェーンである。

2020年6月25日木曜日

2003年12月6日

【出発地・下関・・目的地・新山口】
目が覚めた。ここは下関ステーションホテルである。
このホテルのチェックアウトの時刻は10:00だが、ぼくがこれから乗ろうとしている益田行き特急いそかぜの下関発車時刻は多少早い。だから起きるとロビーに向かい、おもにトーストの無料朝食を食べる。そしてチェックアウトし、下関駅に向かう。
荷物から、これから使う津和野・秋芳・萩ゾーン周遊きっぷのゾーン券を取り出す。
やっぱり特別なきっぷというのはいいものだ。しかも特急券を買わずに特急に乗れるという特典付きだからなおさらだ。

ゾーン券で改札を通ると駅弁売り場を探す。6年前に下関の駅弁、ふくめしを食べたことがあり、また食べたいと思ったのだ。無事売り場が見つかり、ふくめしを買った。11時ごろに食べて昼食にすることにしよう。
そして特急いそかぜの案内を探し、時刻表を見て自由席の位置に並ぶ。時間が来て、遅れることもなく特急いそかぜはやってきた。乗ると空席はあり、日本海が見える左側の窓ぎわにすわった。そして発車。

いそかぜは幡生(はたぶ)を通って左に分岐し、山陰本線に入っていった。車掌にゾーン券を見せる。そしてしばらくするといそかぜから海が見えてきた。山陰本線の出雲市から西の区間ではけっこう海が見える区間が多い。しかしほとんどの特急は益田から内陸経由で新山口に向かってしまい、長門市や東萩を通るのは特急いそかぜだけだ。しかも11往復しかない。そんな大事な特急なのだ。
いそかぜはほとんどの駅に停車せず、すいすい進んでいく。長門市より手前でもかなり海が見えた。長門市近辺はあさって来て降りる予定だ。いそかぜは長門市を発車し、さらに進む。そろそろふくめしを食べよう。

ふくめしは6年前に食べたのと同じ、ふぐの駅弁である。どういうふぐがうまいふぐなのかわからないが、売られ続けているのだから売れているのだろう。6年前と同じくきょうもふくめしを食べる。ごちそうさま。

いそかぜは東萩を過ぎる。4月にもここには来たが、小郡(おごおり。新山口の4月当時の駅名)からバスで来た。いろいろ観光した。今回も東萩には来るが、宿泊だけにして、4月に素通りした萩サファリパークに行くことにする。これは129日がいいだろう。
いそかぜは遅れることもなく進み、無事終点の益田に到着した。いそかぜを降りる。
予定は決まっていないが、予定通り行程が進めば1210日にもいそかぜに乗る予定である。
いそかぜを降りた客のほとんどは、すでに停車している特急スーパーまつかぜに乗り換えるようだ。特急おきのうち山口線区間を短縮した特急である。スーパーまつかぜは発車していく。

これから自分が乗る新山口行きの特急おきはそんなに待たずに来るので、改札を通らず、おきの停車するホームに行って待つ。やってきたので乗る。無事自由席にすわれた。そして発車。
おきには6年前にも乗っているし、内陸を通るのでしばらくまどろむことにした。遅れずにおきが走るようなので、予定通り途中の漫画喫茶に寄っていくことにしよう。小倉で調べたところでは、大歳(おおとし)という駅から歩いて30分で漫画喫茶に行けるようだ。終点の新山口まで行かず、手前の湯田温泉で降りて、各駅停車に乗り換えて行くことにしよう。
おきは津和野を通る。6月に降りた駅だ。数時間観光した。リフトに乗って津和野城跡に行ったり、森鷗外記念館に行ったりした。今回は先を急ぐ。
森を抜けて山口駅を過ぎ、目的地の湯田温泉に着いた。ここで降りる。

各駅停車を待っていると駅員がやってきて、「どこまで行くの?」と質問してきた。
しかしうっかり「大歳」という駅名を忘れてしまった。時刻表を取り出して山口線のページを見て、ようやく駅員に大歳と答えた。そのうち各駅停車の新山口行きがやってきたので乗る。ほんの数駅なのですわらずに行こう。
湯田温泉もそれほど大きな駅ではなかったが、そこから数駅進んだ大歳駅は無人駅で、山口市内とは思えない駅だった。本当にこの駅の近くに漫画喫茶があるのかわからないが、見つからなければ散歩だと思って戻ろう、そう考え、駅を出て歩き出す。

たちまち人家もなくなり、植物しか見えない道になる。山口線は谷間を走るので、それほど起伏がないのはいいが、ずっと人家がない、そんな景色が続く。でもようやく国道っぽい道路に出る。そしてドライブインっぽい建物にやってきた。入ってみよう。
そこは大歳駅から歩いて30分なのに、食堂とかもある場所だった。そしてその一角が漫画喫茶だった。過去に別の都市で行った漫画喫茶と同じチェーンなのでそこで作った会員証がちゃんと使えた。3時間パックを申し込もう。
あとは最近始めたネットゲームをやってみる。なんと初めて1位になれた。そこでもうすぐ数少ない大歳に停車する山口線のディーゼル車の発車時刻が近づいたので、漫画喫茶を出ることにした。悪くない場所なので、次に来る時は夜明かししようと思った(夜明かしする機会はわりと早くやってきた。1230日だった)

来た道を歩く歩く。だいぶ暗くなってきたが、なんとか発車時刻までに大歳駅にたどり着き、新山口行きの各駅停車に乗る。乗って数分、ディーゼル車は無事終点新山口駅に到着。ディーゼル車を降りて、ゾーン券を見せて改札を通る。

きょう泊まるのは6月にも泊まったアルファワン小郡だ。6月の時点では新山口駅はまだ小郡駅だったが、駅名が変わってもホテル名は変わっていない。まずはチェックインし、部屋に荷物を置いてセブンイレブンで弁当を買う。しかしレジに持っていったら、
「すみません、賞味期限が切れています。同じ弁当はありません。」と言われて仕方なく別の弁当を選んだ。手間がかかって大変だったがなんとか部屋に戻って弁当を食べる。
さあ、また洗濯だ。服に湯をかけてせっけんをなすりつけて足で踏んですすぐ。ハンガーにかけてかわかしておく。これであさってまでにはかわくだろう。
そして風呂に入って眠る。漫画喫茶まで往復1時間歩いているのでけっこうぐっすり眠れた。

(2021年1月25日修正:2003年12月の時点で米子〜益田を走っていたのは特急くにびきではなく特急スーパーまつかぜでした。くにびきをスーパーまつかぜに修正いたしました。)

2020年6月16日火曜日

2003年12月5日

【出発地・佐賀・・目的地・下関】
目が覚めた。ここは東横イン佐賀駅前である。
きょうも目的地が下関と移動距離が短いため、無料朝食のおにぎりとコーヒーを食べて飲んだら10:00ぎりぎりにチェックアウトして佐賀駅に向かう。きのう佐賀駅まで使った周遊きっぷの「諫早下関」のゆき券で改札を通り、ホームに行く。きのうと同じく鳥栖行きの電車に乗る。10時過ぎだと混雑はたいしたことはない。すいすい進んで終点鳥栖に着いた。

あとは小倉まで快速に乗れば下関まで行けるだろう。門司港方面の電車がやってきた。九州の電車はきょうもピッカピカだ。鳥栖を出たら快適に電車は走る。博多で客が入れ替わるがやはりそれほど混雑することもなく、時間が過ぎる。
そして電車は小倉に着いた。ここで降りる。まだ午後1時にもなっておらず、まっすぐ下関に行ってもホテルのチェックイン時刻になっていない。だからここでまた漫画喫茶に行くことにしよう。

小倉は駅前に漫画喫茶があったが、山口県はどこに漫画喫茶があるのだろう。
ぼくは小倉の漫画喫茶に入ると、山口県の漫画喫茶がどこにあるか調べることにした。今まで全国チェーンの漫画喫茶に行っているので、同じチェーンの漫画喫茶があれば同じ会員証で入れて都合がいい。
まず一つはかなり駅から離れたところだ。山口線の大歳(おおとし)という駅から30分くらい歩いた国道沿いのようだ。
もう一つは幡生(はたぶ)という、山陽本線と山陰本線が交わる駅から20分くらい歩いたところのようだ。これだけ調べるとあとはネット掲示板などを見て約3時間を過ごした。もう下関に行こう。

下関に行く電車に乗り、発車。電車は関門トンネルをくぐり、本州に戻ってきた。地上に上がって目的地の下関に着いた。ここで降り、改札でゆき券を渡して出る。
きょう泊まるのは下関ステーションホテルだ。下関は5年前にも泊まったがその時は別のホテルだった。下関ステーションホテルにしたのは「旅の窓口」に登録されていたからである。きょうのほか5日後の1210日にも泊まる予定である。
駅から多少歩いたがそれほど距離があるわけではない。無事チェックインすると荷物を部屋に置いてホテルを出てコンビニに行き、弁当を買って戻ってきた。そして弁当を食べて風呂に入って眠ることにした。

さあ、いよいよあしたは念願の益田行き特急いそかぜに乗れるぞと思いながら眠りについた。おやすみなさい。

2020年6月10日水曜日

2003年12月4日

【出発地・諫早・・目的地・佐賀】
目が覚めた。ここは長崎県にある諫早ステーションホテルである。
ここは無料の朝食がついてくる。トーストを主体とした朝食である。食べたらチェックアウトして諫早駅に向かう。
まず最初に乗る列車は島原鉄道にする。今日の最終目的地は佐賀なのだが、諫早から佐賀までまっすぐ結ぶ長崎本線のみのルートは普通列車の本数が少なく、朝早い電車の次は昼過ぎで、数時間は特急しか走っていないのだ。だからまずは島原鉄道に乗ることにしたわけである。

ディーゼル車に乗る。5年ぶりの島原鉄道だ。諫早の次の駅で高校生っぽい客がどっと降りた。こういう路線はけっこうある。米坂線の南米沢とかだ。そのうち海が見えてくる。
有明海の景色をしばらく見た後で、無事ディーゼル車は目的地、島原に到着した。ディーゼル車を降りる。5年前は島原外港と加津佐しか降りていないから初めて降りる駅だ。
ここで降りたわけだが、なんでも島原から歩いたところに城があったという話だからだ。
でも去年行った赤穂とか、ずいぶん前に行った仙台とかと同じで城跡しかないだろう。それらしい場所に来た。予想通り、お堀しかない場所であった。まあこんなものだろう。昔をしのぶ場所として散歩しておく。

諫早に戻ろう。島原駅に行き、諫早行きに乗る。相変わらず客は少ない。有明海はいい海だ。海が見えなくなり、諫早駅に戻ってきた。午前11時である。
7月に諫早で3泊したことがあるのだが、その時に駅の近くでずいぶんと安いファミレスを見つけた。ジョイフルという店だ。諫早駅を出て地下道をくぐると行ける。お昼になると混雑するだろうから早めに行こう。
ランチセットとドリンクバーを注文する。安い店なのでそれなりに客はいるが、12時には時間があるためそれほどでもない。食事はそれほど待たずに出てくる。ドリンクバーの飲み物と一緒に食べる。チェーン店らしいので見つけたらまた来よう。

地下道を通り、駅前の西友で飲み物を買っておく。目的地の佐賀にも西友があることはわかっているのでそんなにたくさんは買わないことにする。そして、周遊きっぷの「諫早下関」のゆき券を見せて改札を通る。
普通列車は数時間ぶりなので電車は客がけっこういる。電車に乗って発車。島原鉄道と同じく、長崎本線も有明海が見える。

なにしろ普通列車より特急の方が数が多い区間である。特急と何回もすれ違う。
だいぶ時間がかかったが、なんとか肥前山口までやってきた。あとは佐賀までそれほど時間はかからず、何回か降りたことのある佐賀駅に到着した。電車を降り、ゆき券を見せて改札を通る。今日の電車はここまでだ。

まだホテルのチェックインの時刻になっていないので、駅前の西友に入って夕食の弁当を買っておく。そして16:00になったので西友を出て、今日の宿である東横イン佐賀駅前に向かう。無事チェックインし、部屋に入る。
今日も夕食を食べて休み、風呂に入った。

さて、今日はたいした移動ではないため、ちょっと夜更かしでもしよう。部屋を出てエレベーターでフロント前に行き、パソコンの前に行く。
そこでとあるオンラインゲームをする。あまり上出来とは言えないものだった。まあいいか。
部屋に戻って眠る。あしたは下関に行こう。

2020年6月9日火曜日

2003年11月25日・その2

これから行くのは新岐阜だ。いちおう意味はあるのだが、あとで説明する。
犬山経由だと時間がかかるので、新一宮経由を確認して各駅停車でなさそうな電車に乗る。平日昼間なのでたいして混雑はしていない。電車は発車し、地上に出ていく。
考えてみれば、新名古屋から新岐阜まで新一宮経由で直行で行くのは初めてではないだろうか?まあそんな初めての経験をする。
すでに名古屋から岐阜までの運賃はJRの方が安く、すっかり客の少ない路線に名鉄のこの区間はなり下がってしまっている。
がらがらの電車は川を渡って岐阜県に入り、無事終点新岐阜に到着した。電車を降り、フリーきっぷを見せて有人改札を通る。

さあ、駅を出て旅行会社を探そう。JRの岐阜の方に歩くとなんとか見つかった。ここでいいだろう。
わざわざ岐阜まで来た理由であるが、なんと、

・あらかじめ払い戻しをすることを前提に、将来来る場所できっぷを買っておく

というのが理由である。もうしばらくしたらくわしく説明する。
旅行会社に入り、きっぷを注文する。注文するきっぷは周遊きっぷで、このようなものだ。

ゆき券 124 諫早(長崎本線)鳥栖(鹿児島本線)門司(山陽本線)下関
ゾーン券 126 津和野・秋芳・萩ゾーン
かえり券 1210 ゆき券と逆コース

津和野・秋芳・萩ゾーンを選んだ理由は、山陰本線の下関から益田まで走っている特急いそかぜの自由席に特急券を買わずに乗りたいというものである。半月前に和歌山・高野山ゾーンを買った理由が特急はるかに乗りたいというものであったのと同じような理由である。
さらに、津和野・秋芳・萩ゾーンのおまけとして、新山口から新下関までの山陽新幹線自由席に特急券を買わずに乗れるということもある。何回かこだまに乗ることにしよう。
申し込んだらいすにすわって待つ。なんとか注文通りのきっぷが渡された。これでよし。

なお出発地が諫早になっているのはどういうわけかというと、12月の初めに五島列島にでも行こうと思っているのである。そこから津和野(中略)ゾーンを使おうとすると、諫早がちょうど下関から200キロ以上になって都合がいいのである。
ただしこの前と違ってまた出発駅(諫早)に戻ろうとは思っていない。なぜなら1210日はもう青春18きっぷが使えるからだ。どう進むかはまだ書かないが、1211日に岐阜に来る予定である。
ここで裏技がある。かえり券を払い戻すのだ。その時に買った場所で払い戻せばめんどうでない。そんなわけで岐阜で周遊きっぷを買っておくのである。

とにかく無事買えたので、今日の宿に向かう。今日泊まるのはスーパーホテル四日市だ。
三重県は二回宿泊している。津と松阪だ。でもどちらも宿は駅から遠かった。四日市ならどうなのかためしてみたいということもあってここに決めたわけである。
また新岐阜に戻り、有人改札を通って新一宮経由の電車に乗る。各駅停車でなければ新名古屋に行くだろう。電車はすいすい進んで地下にもぐって新名古屋に着いた。また改札を通って近鉄名古屋に行く。あとは特急料金のいらない、各駅停車でない電車に乗れば近鉄四日市に行くだろう。
電車は地上に上がり、アーバンライナーが通った線路を戻っていき、三重県に戻ってきた。そして高い建物が増えていき、目的地の近鉄四日市に到着である。電車を降りてきっぷを見せて有人改札を通る。

ホテルは駅を出て道路を渡ったコンビニのとなりにあった。もう15:00を過ぎているのでチェックインできる。他のスーパーホテルと同じく、四日市でも自動チェックイン機にお金を入れて暗証番号のレシートを受け取る。いったん部屋に荷物を置いて、となりのコンビニで夕食を買う。そしてきのう入らなかった風呂に入り、2日分のあかを落とす。
その後はまた洗濯だ。服にせっけんをなすりつけて湯をかけて足で踏む。絞ってかわかしておく。
四日市では二泊する。また一週間以内に同じ宿に二泊する予定だ。最近は洗濯のことを考えて連泊することが増えている。

そして夕食を食べてグターッと休む。なにしろあしたは8:30までに朝食を食べる必要があるのだ。それにしてもここの宿は駅に近くていい。またあとで泊まりたいなと思いながら眠った。

2020年6月8日月曜日

2003年11月25日・その1

【きっぷ購入】

腕時計を見た。夜12:00になった。1125日になったわけである。
今いるのは徳島港である。徳島駅からバスに乗った先にある。
なぜこんな時刻に徳島港にいるのかというと、和歌山港行きの南海フェリーに乗るのが目的である。

なにしろ南海フェリーは深夜にもフェリーを運航しており、宿代わりになるのだ。
そして、これから使おうとしているきっぷはあらかじめ名鉄の窓口で買っておいた「ワイド・33SUNフリーきっぷ」である。名鉄と徳島とどう関係があるのかという話だが、このきっぷは名鉄・近鉄・南海に加えて南海フェリーにも乗れるのだ。しかしこのきっぷで乗れる、夜中にも乗れる交通機関は南海フェリーだけ、そんな理由で深夜に徳島からフェリーに乗るわけである。

あらかじめきっぷの「11月」と「25 26 27」の所にマルをつけておく。これであさってまできっぷが使える。あさって夕方にはまた徳島に戻ってくる予定である。その間電車に乗ってすごそう。
南海フェリーの係員がやってきた。もう4回目になるので、先月と同じくマルをつけたワイド・33SUNフリーきっぷを迷うことなく見せる。これで無事乗っていいことになった。
フェリーに進む。相変わらず夜行フェリーは全然客がいない。四国と本州を結び、宿代わりになるフェリーとしては高松と神戸を結ぶジャンボフェリーの方が人気のようだ。
なにしろ正規の料金は南海フェリーとそれほど変わらないのに乗船時間は倍の4時間なのだ。しかも徳島と高松、和歌山と神戸といった差がある。

船室に入る。客は10人もいないようだ。そのまま出航である。
フェリーは暗い海を進んでいく。やっぱり3回も乗ったフェリーに4回目に乗るというのは緊張しなくていい。行き着く先のわかっている交通機関というのはいいものだなと思い、のんびりといすにすわって2時間過ごした。そして和歌山港に到着。フェリーを下船する。
あとは通路を進む。まだ午前2時なので、待合室っぽい通路のソファーで眠るのである。
ほかの客は早々に引き上げるらしく、自分一人になる。そのまま2時間が過ぎた。11月で日が短いので夜明けはまだだが、そろそろ南海の電車が走り始める。

通路を進んで和歌山港駅に入り、ホームに行く。
がらがらのなんば行きの電車はきょうもあった。9月にも乗ったので気負うこともなく乗る。
電車は発車し、今月初めに来た和歌山市を通って大阪府に入っていき、夜が明けていく。電車は高架を進む。
そして新今宮を通り、もう何度目になるか忘れたが、かなり混雑した電車は無事終点のなんば駅に到着した。電車を降りて前方に進む。以前と同じく有人改札にワイド・33SUNフリーきっぷを見せて通り、階段をおりて道路に出る。

これから乗るのは近鉄だ。地下におりて進んでいこう。そして特急券の窓口に行き、ワイド・33SUNフリーきっぷを見せて近鉄名古屋までのアーバンライナーの特急券を買い、また有人改札に特急券とフリーきっぷを見せて通り、ホームに行って電車を見つけて入り、指定された場所にすわると発車。
電車は地上に上がって鶴橋を出るとスピードを上げて進んでいく。眠くなったので眠る。やっぱり終点まで乗ってもいい電車に乗る時は眠りたい。
起きると山の中だ。まだまだ名古屋までは時間があるようだ。そのうち伊勢中川の短絡線を通ったようで、津を過ぎて近鉄四日市へと進み、三重と愛知の県境へと進んでいく。
橋を渡れば名古屋は近く、そのうち電車は地下におりて、無事近鉄名古屋に到着した。
さあ、このきっぷは名鉄にも乗れる。名古屋は近鉄と名鉄が近いので、案内を探して進み、きっぷを有人改札に見せて名鉄ホームにやってきた(いったんここで区切ります)。