2020年6月8日月曜日

2003年11月25日・その1

【きっぷ購入】

腕時計を見た。夜12:00になった。1125日になったわけである。
今いるのは徳島港である。徳島駅からバスに乗った先にある。
なぜこんな時刻に徳島港にいるのかというと、和歌山港行きの南海フェリーに乗るのが目的である。

なにしろ南海フェリーは深夜にもフェリーを運航しており、宿代わりになるのだ。
そして、これから使おうとしているきっぷはあらかじめ名鉄の窓口で買っておいた「ワイド・33SUNフリーきっぷ」である。名鉄と徳島とどう関係があるのかという話だが、このきっぷは名鉄・近鉄・南海に加えて南海フェリーにも乗れるのだ。しかしこのきっぷで乗れる、夜中にも乗れる交通機関は南海フェリーだけ、そんな理由で深夜に徳島からフェリーに乗るわけである。

あらかじめきっぷの「11月」と「25 26 27」の所にマルをつけておく。これであさってまできっぷが使える。あさって夕方にはまた徳島に戻ってくる予定である。その間電車に乗ってすごそう。
南海フェリーの係員がやってきた。もう4回目になるので、先月と同じくマルをつけたワイド・33SUNフリーきっぷを迷うことなく見せる。これで無事乗っていいことになった。
フェリーに進む。相変わらず夜行フェリーは全然客がいない。四国と本州を結び、宿代わりになるフェリーとしては高松と神戸を結ぶジャンボフェリーの方が人気のようだ。
なにしろ正規の料金は南海フェリーとそれほど変わらないのに乗船時間は倍の4時間なのだ。しかも徳島と高松、和歌山と神戸といった差がある。

船室に入る。客は10人もいないようだ。そのまま出航である。
フェリーは暗い海を進んでいく。やっぱり3回も乗ったフェリーに4回目に乗るというのは緊張しなくていい。行き着く先のわかっている交通機関というのはいいものだなと思い、のんびりといすにすわって2時間過ごした。そして和歌山港に到着。フェリーを下船する。
あとは通路を進む。まだ午前2時なので、待合室っぽい通路のソファーで眠るのである。
ほかの客は早々に引き上げるらしく、自分一人になる。そのまま2時間が過ぎた。11月で日が短いので夜明けはまだだが、そろそろ南海の電車が走り始める。

通路を進んで和歌山港駅に入り、ホームに行く。
がらがらのなんば行きの電車はきょうもあった。9月にも乗ったので気負うこともなく乗る。
電車は発車し、今月初めに来た和歌山市を通って大阪府に入っていき、夜が明けていく。電車は高架を進む。
そして新今宮を通り、もう何度目になるか忘れたが、かなり混雑した電車は無事終点のなんば駅に到着した。電車を降りて前方に進む。以前と同じく有人改札にワイド・33SUNフリーきっぷを見せて通り、階段をおりて道路に出る。

これから乗るのは近鉄だ。地下におりて進んでいこう。そして特急券の窓口に行き、ワイド・33SUNフリーきっぷを見せて近鉄名古屋までのアーバンライナーの特急券を買い、また有人改札に特急券とフリーきっぷを見せて通り、ホームに行って電車を見つけて入り、指定された場所にすわると発車。
電車は地上に上がって鶴橋を出るとスピードを上げて進んでいく。眠くなったので眠る。やっぱり終点まで乗ってもいい電車に乗る時は眠りたい。
起きると山の中だ。まだまだ名古屋までは時間があるようだ。そのうち伊勢中川の短絡線を通ったようで、津を過ぎて近鉄四日市へと進み、三重と愛知の県境へと進んでいく。
橋を渡れば名古屋は近く、そのうち電車は地下におりて、無事近鉄名古屋に到着した。
さあ、このきっぷは名鉄にも乗れる。名古屋は近鉄と名鉄が近いので、案内を探して進み、きっぷを有人改札に見せて名鉄ホームにやってきた(いったんここで区切ります)。