2020年5月19日火曜日

東横イン

全国にホテルがあるホテルチェーンである。他のホテルより便利な点が多少はあるが、不便な点もあることはある。とりあえず不便な点から書くことにする(2003年・2004年現在)

(1) 連泊の場合も12:0016:00は部屋を空けなければならない。
東横インのチェックアウト時刻は10:00であるが、連泊する時はフロントに電話すると12:00まで部屋にいることができる。すなわち、「部屋の掃除を12:00からにしていただけませんか?」と言えば良い。そんな時でも必ず部屋は空けなければならない。
(2) 北海道は夏期に宿泊料が上がる。
北海道にも東横インはあるが、2003年・2004年の時点でも、宿泊料は夏期と冬期で分かれており、夏期の方が高かった。
このため、夏期は東横イン以外のホテルに泊まるのが常であった。

では便利な点をあげる。
(a) 無料の朝食がついてくる。
無料の朝食があることはあるが、ほとんどのホテルでは「おにぎりとコーヒー」である。朝7:00から、9:009:30ごろまで食べられた。一部のホテルでは夕食がついてくる場所もあった。
(b) 新装開店のホテルは一泊3950円で宿泊できる。
東横インは毎年新しいホテルをオープンさせているが、Web予約に限り、一泊3950円というかなり安い宿泊料で二泊まで宿泊できる。2020年も続いているようだ。
あくまでもWeb予約限定なのだが、なんとホテル備え付けのパソコンでその場で予約してもOKらしい。
(c) クレジットカードを作ると十泊すれば一泊無料で宿泊できる。
東横インのクレジットカードがあったらしい。それなりに年会費がかかるらしいが、それを持っていると十泊すれば一泊無料になるらしい。
残念ながら自分が旅していた時は自宅に帰れなかったため、クレジットカードは申し込めなかった。他にも特典があったらしいが使えなかったのが残念である。

ごくまれに、他ホテルを買収して居抜きで開業している東横インもあり、そのようなホテルは部屋のつくりが異なることもあるが、たいていは同じようなつくりである。風呂もそれなりに大きいので安心して泊まれる。
たまに窓のない部屋とか、窓の外が壁のホテルとかもあるが、そんなホテルもベッドや風呂は共通の規格であり、安心して泊まれる、そんな場所である。ホテルリストを入手して、目的地にあったら宿泊を考えてもいいホテルと言えよう。

2020年5月15日金曜日

2003年11月8日

【出発地・岡山・・目的地・栗林公園北口】

目が覚めた。ここは岡山駅から多少歩いたところにある駅前ユニバーサルホテルである。
きょうの最終目的地は周遊きっぷのかえり券の終点、栗林公園北口(りつりんこうえんきたぐち)駅である。きょう泊まるホテルもJRならもより駅は栗林公園北口駅となる。そんなわけでたいした距離もないのだが、このホテルには無料の朝食がついてくるので、7時になったら食堂に行って朝食を食べる。きょうもうまい。
そして部屋に戻り、高松行きマリンライナーの発車時刻に合わせてチェックアウトし、岡山駅に向かう。

かえり券を改札に見せて通り、快速マリンライナーの出るホームに行く。いつものように空席はない。乗って出発だ。マリンライナーは茶屋町、児島と進み、瀬戸大橋に来た。もうすっかり当たり前の景色になった瀬戸大橋である。マリンライナーは橋をすいすい進み、四国が見えてくる。そして左に曲がる。予讃線と合流し、マリンライナーは坂出に着いた。きょうはここで降りる。

もちろん、きょう泊まるホテルのチェックイン時刻になっていないというのも途中下車の理由の一つだが、理由はもう一つある。それは去年ここで降りた時に、ここから与島というところまでバスが出ているという案内を見たからである。
与島は、瀬戸大橋が渡っていく島の一つであるが、JRには駅がなく、車なら瀬戸大橋を経由すれば船に乗らなくても行ける場所だとのことだ。
ただし去年は坂出に着く時刻が遅く、与島行き最終バスがもう終わってしまっていたのである。
タクシーで往復するという手段もあるが、もったいないのでやめている。そんなわけで早い時刻に坂出で降りたわけである。

与島行きのバス乗り場は去年と同じように見つかった。それほど待たずに乗れそうだ。
バスに乗って発車。バスはたった今までマリンライナーで通っていた瀬戸大橋へと向かっていく。
何年か前にバスで瀬戸大橋を渡ったことはあるにはあるが、夜行バスだったので気がついた時にはもう渡り終えていた。けれどもきょうはこうやって昼間のバスで通ることができる。もう一度見る瀬戸大橋である。バスはしばらく進んだ後、与島の出口に来て、本道をはずれて島の中に入っていった。そして与島の終点に到着である。

そこはいかにもみやげもの屋っぽい、道の駅っぽい場所であった。たいしたものは置いてなさそうである。島だもんなあ。結局、できるめぼしいことは、遊覧船で港から与島を一周することくらいであった。まあ与島に来た記念に一周していくか。
遊覧船に乗る。客はさすがに多くない。出航し、瀬戸大橋の下をまわっていく。
こんな旅の空の下の生活になって半年以上になり、船にも飽きるほど乗ってはいるが、こうやって瀬戸大橋を頭上に見ながらの遊覧船は気分がいいなあ。
そんなふうにして港に戻ってきた。さあ、もうすることもないし、坂出駅に戻るか。
坂出駅行きのバスは都合良くあった。乗るとバスは瀬戸大橋へとのぼっていき、すぐに四国に戻っていく。戻れば坂出駅まではすぐである。バスを降りる。

坂出駅前にはスーパーがあるが、確か高松駅前にもスーパーがあった。どちらかと言うと高松の方のスーパーの方が品物が安いので、すぐに高松に行こうと思った。それほど待たずに高松行きが来た。乗ればすぐに高松到着だ。また途中下車し、スーパーに行ってお菓子と飲み物を買っていく。
高徳線は本数が少ないのでしばらく待って、高松からディーゼル車に乗る。ディーゼル車は西東とカーブして進み、かえり券の終点の栗林公園北口に着いた。ディーゼル車を降りる。これで今回の周遊きっぷ利用は終わりとなる。

きょう泊まるホテルは東横イン高松(2020年現在、東横イン高松中新町という名前になっている)である。栗林公園北口から北に進み、大通りに出るとある。東に進むと琴電の瓦町(かわらまち)があるところである。あさって瓦町から電車に乗る予定なのでそれまで二泊しよう。
ここのチェックイン時刻は16:00であるが、すでに16:00はまわっている。チェックインして何度も泊まった東横インに入る。東横イン高松には窓のない部屋があり、とても安く泊まることができて便利なのである。部屋でしばらく休む。

ここのホテルではなんと、夕食もついている。カレーだ。18:00になったので食堂に行き、カレーを食べる。きょうもうまいなあ。食べ終わると、また洗濯である。下着や上着に湯をかけて、せっけんをなすりつけて足で踏む。適当なところでよくすすいで干しておく。あさってまでにかわけばいい。そして風呂。

仕事の合間に旅をしていたころは、周遊きっぷは最大でも4日しか使えず、たいてい2日止まりだった。でも今回の和歌山・高野山ゾーンはまるまる5日間、ゆき券かえり券も含めると7日間も周遊きっぷで過ごせた。次の周遊きっぷの計画はもう立ててある。無事注文できるといいなと思いながら、眠ることにした。おやすみなさい。

【和歌山・高野山ゾーン・・完】

2020年5月13日水曜日

2003年11月7日

【出発地・和歌山・・目的地・岡山】

目が覚めた。ここは和歌山市内にはあるものの、和歌山市駅や和歌山駅からバスに乗って行ったところにある、それほど宿代の高くない宿である。何年か前に廃止された南海の水軒という駅にも近そうな場所のようである。

きょうは特に寄るところもないので岡山までまっすぐ行けば良く、岡山のホテルのチェックイン時刻は16:00なのでゆっくり起き、カロリーメイトの朝食を食べてチェックアウトし、バス停に行く。

どうせ数日後に小樽までフェリーに乗る予定で、フェリーでは朝昼晩カロリーメイトの予定なので、その前に高松の琴電の瓦町(かわらまち)の近くのドラッグストアでカロリーメイトを十個くらい買っていこう。

和歌山市駅行き、和歌山駅行きのどちらのバスでも良かったが、和歌山駅行きの方が先に来たので和歌山駅行きに乗っていく。客は10人もいない。バスは発車し、坂道をおりていく。
緑の多い、おだやかな景色の中をバスは進み、和歌山駅に到着した。バスを降りる。

さあ、和歌山・高野山ゾーンの期限はきょうまでだ。特急に乗っても良かったが、白浜の方から来るのでもしかしたら自由席はいっぱいかもしれない。それより快速の方が和歌山発だから必ず空席はある。そんなわけでこの5日間で乗った特急がはるかだけになり、なんとなくもったいないような気もするが、来月は今月の分まで特急に乗ろうと思い、大阪駅方面の阪和線の快速に乗る。そして発車。

阪和線はまずは県境の緑の多い景色を進む。天王寺が近づいても南海とは違って高架は少なく、地上の住宅の多い景色を進む。天王寺や新今宮では多少高い建物が多くなるが、大阪環状線ではまた建物の少ない場所を進んで、大阪駅が近づいてようやく都会となり、乗換駅の大阪駅に到着した。ここで降りて姫路行き新快速に乗り換えだ。ゾーン券の役目は終わり、かえり券の出番になる。

エスカレーターをおりてのぼって姫路行きのホームに来た。さすがに電車にはすわれない。立って景色をながめる。やっぱり明石海峡大橋のながめはいい。電車は終点姫路に着いた。
姫路ではそば屋に行くことが多いが、接続がいいのですぐに岡山に行く電車に乗り換える。
青春18きっぷの期間ではないが、姫路から岡山までは混雑する区間なので早めに並び、ドアが開いたら電車に乗る。そして発車。何度となく乗った区間をきょうも進んでいく。兵庫県から岡山県に進む。
目的地の岡山駅のすぐそばになってようやく建物が増え、岡山駅に到着。電車を降りる。有人改札にかえり券を見せて途中下車する。

きょう泊まるのは2日にも泊まった駅前ユニバーサルホテルで、チェックインの時刻は16:00だが、まだ16:00になっていない。こんな時はホテルの近くのイトーヨーカドーに行って買い物してからホテルに行こう。イトーヨーカドーで飲み物食べ物を買う。とは言っても駅前ユニバーサルホテルは夕食朝食つきなのでそれほど買うことはない。まあ、朝食はカロリーメイトだったし、多少は買っていこう。
そして店内のいすにすわってしばらく休む。もうそろそろ16:00というところでホテルに向かう。

5日前にも泊まったホテルなので気負うこともなく、18:00まで休む。そして夕食。きょうもうまい食事である。
それが終わると大浴場で入浴である。きょうもゆっくりできた。あしたは高松に向かうので、早々に眠ることにした。おやすみなさい。

2020年5月12日火曜日

2003年11月6日

【出発地・JR難波・・目的地・和歌山市】

目が覚めた。起き上がって腕時計を見る。ナイトパック終了時刻にはなっていない。
ここは大阪環状線の新今宮駅から北に多少歩いたところにある漫画喫茶である。夜が明ければ116日だ。きょうの予定だが、なんでも大阪環状線の弁天町というところには交通博物館があるそうなので行ってみよう。ただしナイトパックは夜明け前には終わってしまう。ナイトパックが終われば電車は動き出すが、交通博物館はまだ営業していないだろう。

ぼくは別の漫画喫茶に行くことにした。と言うのも、今いる漫画喫茶はナイトパックはあるものの、それ以外のX時間パックがないからだ。3時間か4時間のパックだったらなんばの方の漫画喫茶の方がいい。そこで時間を過ごせば交通博物館もオープンするだろう。

夜明かしした漫画喫茶を出て、なんばに向かう。去年も通天閣からアメリカ村に向かったことがあり、似たような道なのでそれほど迷うこともない。なんとか南海のなんば駅まで来て、そこから9月にもやってきた漫画喫茶にやってきた。そこで3時間パックを申し込み、また電子掲示板を見たり飲み物を飲んだりして過ごす。
そろそろ出る時刻だ。朝のラッシュ時間も終わっていて電車もそれほど混雑しなくなったころ、なんばの方の漫画喫茶を出る。

和歌山・高野山ゾーンなので、南海のなんばに行っても良かったが、なんとなく西に歩いて、OCAT(バスターミナル)の近くの地下におりてJR難波に行く。ゾーン券で改札を通って電車に乗り、まずは今宮に向かう。電車が地上に上がったところで今宮に着くので電車を降り、大阪環状線の西九条方面に乗り換えだ。読み通り、電車はたいして混雑していなかった。ねんがらねんじゅう混雑している山手線とは違う。

大阪環状線は、3日前に特急はるかで通ったレールを逆に進んでいく。それほど住宅の多くない景色だ。大正に停まり、目的地の弁天町にやってきた。ここで降りる。さて交通博物館はどこだろう。案内を探そう。なんとか見つけて進む。やってきた。入場券を買って入ろう。

そこはこじんまりとした場所だった。古そうな鉄道車両がいくつか並んでいる。車両の一つの中には入れるようだ。
残念ながら、ぼくは車両の区別はあまりできない。お得に鉄道車両に乗れて、めずらしい場所に行けて、いごこちが良ければそれでいいと思っている。ただ、この場所のふんいきはいい。平日午前中、ほど良く客は少なく、さびれた物が置いてある。

ここ半年の間に、定期観光バスに何度も乗った。その途中で美術館に寄る機会がけっこうあった。ここに展示されている車両も美術品みたいなものだろう。
美術品の価値は良くわからないが、車両ならもしこれが動く車両だったらいごこち良さそうだなと思える分だけ交通博物館の価値はあるのではないか、そう考えた。
さて、朝食兼昼食でも食べていこう。食堂で食事だ。これでひといきついた。もうお昼だろう。交通博物館を出る。

きょうはもう宿に行くことにする。きょうの宿は旅の窓口(2003年にあった宿泊予約サイト)で申し込んだ宿で、和歌山市内にはあるが、和歌山市駅からバスに乗らないと行けない場所にあるらしい宿である。ただしそのバスが、和歌山・高野山ゾーンのゾーン券で乗れるバスらしいのだ。だからまず弁天町から和歌山市まで行こう。

弁天町の改札に戻り、ゾーン券で通る。まずは新今宮まで行こう。たいして混雑してない電車に乗り、また通天閣が見えてきて新今宮で降りる。さて、きょうは南海に乗り換えるのできのうとは違い、うしろに行かなければならない。階段を上がってゾーン券で改札を出る。
すぐそばに南海の改札がある。今度は南海用カードで改札を通る。そして和歌山市方面のホームに行く。910月とお世話になった南海のレールだ。また半月後にも乗る予定だ。きょうも乗ろう。

電車は大阪環状線より混んでいる。そして発車。いつもの高架のレールだ。3日前、おとといと二泊した堺を過ぎる。関西空港行きのレールが分岐していく。
そしてまた和歌山市に着いた。何度も同じ駅に来るのは、なにしろ周遊きっぷのゾーンが狭いのだから仕方ない。南海用カードで改札を通る。結果的にこのカードを使うのはこれが最後になった。

さて、これから乗るのは「雑賀崎」行きのバスだ。すぐに乗り場は見つかった。ただ、めざす宿がバス路線からどれくらい離れているかわからないのだ。まあ、どうせすぐ行ってもチェックイン時刻になってないし、途中で降りて歩いて時間でもつぶそう、そう考えた。
バスに乗って進む。きのうのマリーナシティ行きとそれほど変わらない景色だ。
ぼくは「新和歌浦」というところで降りることにした。海に近いところだ。さあ、歩こう。

旅の窓口にあった宿の地図を思い浮かべながら歩いていく。けっこう登り坂の道だ。道幅は狭いがバスはなんとか通れそうな道だ。もちろんところどころにバス停はあり、道が間違ってないことがわかる。なおも登る。
11月なので日が暮れるのは早いが、まだまだ夕暮れには早く、それでいてチェックイン時刻は過ぎたころ、ようやく旅の窓口で予約した宿に到着した。なんと宿のすぐ近くにバス停があり、そのバスには和歌山・高野山ゾーンで乗れて、なおかつ和歌山市駅にも和歌山駅にも乗り換えなしで行けるところである。

ともかく宿に入り、旅の窓口で予約しましたと言うと無事部屋に案内された。
食事なしで予約したので今日の夕食はカロリーメイトだ。それはともかくながめのいいところだなあ。きのう漫画喫茶泊まりだったから、まずは風呂に入ろう。
風呂に入ってカロリーメイトを食べるともうすることがない。そのまま眠ることにした。あしたはもうゾーン券有効終了日なのでかえり券を使って2日にも泊まった岡山に泊まることになる。おやすみなさい。

2020年5月10日日曜日

2003年11月5日

【出発地・堺・・目的地・新今宮】

目が覚めた。おととい洗濯した服は乾いていたのでカバンにしまう。そして朝食。朝食がすんだらチェックアウトぎりぎりの10:00までゆっくりしていこう。カバンを持ってホテルから堺駅に向かう。

きょうは漫画喫茶に泊まることに決めている。新今宮から北に歩いたところにある。23:00からのナイトパックだ。
そんなわけで時間に余裕はある。いろいろ考えたがきょうもバスに乗ろう。

和歌山・高野山ゾーンで乗れそうなバスの行き先で気になる場所がある。「マリーナシティ」というところだ。特に決まった目的があるわけではないのできょうはマリーナシティに行ってみよう。和歌山市からバスが出ているようだ。

堺から和歌山市行きの電車に乗り、きのうと同じように県境を越えて和歌山県に入り、和歌山市駅に着いた。
改札を通ってバス乗り場を探す。見つかった。それほど待たずに乗れるようだ。乗って出発。
きのう乗った橋本行きバスは内陸に向かうバスで、ながめも良かったが、きょうはマリーナシティと言うくらいだから海のそばかもしれない。どんなところだろう。
バスは市街地を離れてしばらく進んだが、もう少しでマリーナシティというところになってようやく港っぽい景色になった。そして目的地、マリーナシティに到着だ。和歌山・高野山ゾーンのゾーン券を見せると無事降りられた。

さてここはどういうところだろう。横須賀線の逗子の近くにヨットがたくさん置いてある場所があったが、ヨットは見かけない。
むしろ、釧網本線の浜小清水駅前の建物に近いふんいきだ。初めて浜小清水駅に来た時は駅と喫茶店が一体化したような駅だったが、ひさしぶりに今年降りてみたら改装されていた。
なんだか大きな道の駅っぽい建物になっていて、その中の一区画として以前あった喫茶店と同じ店名の店が入っているという感じなのだ。

マリーナシティも、道の駅っぽい多少大きめの建物がある。道の駅というくらいだからたいしたものが売っているわけでもなさそうだ。あとは海くらいしか見るものはない。まあ、海の近くをぶらぶら散歩して、飽きたらバスで和歌山市に戻ればいいか、そう考えた。
海を見ながら散歩する。人通りも少なく、買い物するには不向きだが、いいところだろう。そろそろ和歌山市に戻るか。

バスに乗って和歌山市に戻ってきた。そう言えばまだ昼食を食べていないが、どうしようか。
ぼくは紀勢本線で和歌山駅に行くことにした。その理由だが、夜遅く新今宮に行く予定だが、それまでに和歌山・高野山ゾーンの南限の海南まで行って、ぎりぎりの時刻に新今宮に行こうと思っていたからである。
もう正午はだいぶ回っており、今なら昼食兼夕食を食べてしまった方がいい、そう考えた。
それから、和歌山駅前に漫画喫茶でもあったら3時間くらい過ごしたいと考えた。

JRに乗るので、ゾーン券の方で和歌山市駅の改札を通り、和歌山駅行きの短いJRの電車に乗る。そして発車。紀和を通って無事電車は和歌山駅に到着した。電車を降りる。

降りた駅でめずらしいものを売っている駅員がいた。ICOCAだ。記念ICOCAらしい。
今後関西でもIC自動改札は増えていくだろうし、使う機会もあるだろうと思って買うことにした。ただ、下手をするとチャージの1500円が消えてしまいそうなので、今後使いそうな区間のきっぷに変えてしまおう、そう考えた。

実は今は「東舞鶴三田(さんだ)」という乗車券を買う予定があり、1500円を多少超えた運賃なので、ICOCA1500円を使って適当なきっぷを買い、乗車券変更で東舞鶴三田に変えようと思っている。そのうちきっぷを買おう。

さて、食事だ。和歌山駅は和歌山市駅より店は多そうだ。まあなんとか食堂を見つけて食事した。
続いて漫画喫茶だ。なんとか駅に近いところで見つけた。電子掲示板などを見て過ごしているうちに日が暮れた。そろそろ出るか。

まだ新今宮に行ってナイトパックで夜明かしするには早い。予定通り海南に行こう。ゾーン券で和歌山駅の改札を通り、南に向かう電車に乗る。短い距離なので海南駅にはすぐ着いた。高架の駅だ。
残念ながら改札を出ると雨が降っていた。駅の近くにはあまり大きな建物はなさそうだし、ぎりぎりの時刻まで駅のまわりを歩いてすごすことにする。もうそろそろ新今宮に向かうか。

またゾーン券で海南の改札を通り、まずは和歌山駅に向かう。せっかくの特急自由席乗り放題のきっぷなのだが、残念ながらもう天王寺方向の特急は終わっているのだ。でも普通列車で新今宮には行ける。がらがらの電車で和歌山駅に着き、阪和線の電車に乗り換える。京橋行きなら新今宮に行けるだろう。
電車はあまり客も増えず、天王寺まで進む。そして右手に通天閣が見えて目的地、新今宮に到着だ。電車を降りて南海とは反対側の改札をゾーン券で出る。

北に歩く。通天閣のちょっと西の通りを歩くことになる。きょう行く漫画喫茶は3月に見つけた場所で、あの時は日本橋(にっぽんばし)なら漫画喫茶くらいあるだろうと思ってあてもなく新今宮から北に歩いて行ったら偶然見つけ、しかもナイトパックのある場所だった。
それ以降も別の機会にナイトパックをためし、それからも5回くらい来ている場所なのだ。きょうも夜明かししよう。
そんなわけでまたやってきた。空席はあり、無事朝まで過ごせそうだ。また電子掲示板をちょっとだけ見るが、眠くなったら眠ってしまおう。おやすみなさい。

2020年5月8日金曜日

2003年11月4日

【出発地・堺・・目的地・堺】

今日も目が覚めた。よし、朝7時より前だ。
ここは南海電鉄の堺駅から歩いて5分ほどの所にあるスーパーホテル堺マリティマだ。
今は11月で、鉄道の日記念きっぷも青春18きっぷも使えないため、11月も使える乗り放題系のきっぷで12月までまわろうと思い、周遊きっぷの和歌山・高野山ゾーンを使うことにしたため沿線のホテルに宿泊しているわけである。

スーパーホテルには無料の朝食がついているので、7時が近づくと直ちにしたくして、食堂に向かい、パンを中心とした朝食を食べる。それほど混雑せず、朝食を食べ終えた。
今日は連泊となるので、荷物の一部を部屋に置いて出かけることにする。堺駅に向かう。
和歌山市行きの電車に乗って進む。

9月、10月と和歌山港と徳島港を結ぶフェリーに乗る前や後になんばと和歌山港を行き来することがあったが、その和歌山港の近くにあるのが和歌山市駅だ。フェリーに乗った時に使ったのはワイド33SUNフリーきっぷだが、和歌山・高野山ゾーンでも和歌山港までは行ける。ただし今日は和歌山港までは行かずに和歌山市駅で降りることにする。

高架のながめのいい景色から多少緑の多い景色になった後、大阪府から和歌山県に入って多少住宅の多い和歌山市駅に電車は到着した。南海用カードで改札を通る。

ここで降りた理由だが、和歌山・高野山ゾーンの説明の中に、
・和歌山市〜橋本のバス
にも乗れると書いてあったのが理由である。どんなバスか乗ってみたい。
まずはトイレに行き、バスに乗る。それほど客はいない。10人もいなかっただろう。

バスは発車する。しばらくは市街地を進む。城が見える。
そのうち川沿いを進むようになる。なにしろ和歌山と橋本は和歌山線で結ばれているのだ。
そして和歌山線は川沿いを走っている。このバスも和歌山線とそれほど遠くない場所を進んでいるのだろう。

しばらくすると休憩ということで、バスを止めて運転手は出ていった。長いバスではよくあることだ。7月に乗った福井の越前岬からの帰りのバスが休憩ありのバスだった。
運転手が戻ってきて走りだす。相変わらず和歌山線と似たような景色だ。でも電車より客が少なくてのんびりしたバスだ。たっぷり時間がかかってバスは終点橋本に到着した。バスを降りる。あとは帰り道だ。

7月に高野山に行った時に乗った南海の高野線だが、今日は橋本から三国ヶ丘まで乗るだけにしておこう。途中北野田で降りる予定なので北野田に停まる電車に乗って出発。大阪府に戻っていく。
バスの緑の多い景色と違い、さすがに高野線の大阪府区間は住宅が多い。客も多い。
すいすい進んで北野田に着いた。

北野田の目的は、実はダイエーで夕食の弁当を買うことだったりする。高野山の帰りにダイエーを見かけたのでまた来たら買い物したいと思っていたのだ。夕食と飲み物を買って駅に戻り、三国ヶ丘まで電車に乗る。

三国ヶ丘からは阪和線で鳳(おおとり)経由で東羽衣に行き、南海の羽衣に行って堺に戻ることにする。阪和線の各駅停車に乗ればすぐ鳳に行ける。階段を上がっておりて東羽衣行きのホームに来た。ひさしぶりの東羽衣行きの電車に乗り、進んでいく。東羽衣では南海でない方のゾーン券で改札を通れる。すぐそばの羽衣駅では南海用のカードで改札を通る。

あとは堺駅に行くだけだ。すでに15:00をまわっており、部屋の清掃は終わっているから部屋に入れるだろう。
各駅停車で堺に向かう。高架のながめを見てイトーヨーカドーの見える堺駅に戻ってきた。北野田のダイエーで買い物しているからイトーヨーカドーには今日は行かない。スーパーホテルに戻ってきた。きのう洗濯した服はなんとかあしたは乾きそうだ。

テレビを見て日が暮れるのを待ち、ダイエーで買った夕食の弁当を食べて風呂に入る。あしたは漫画喫茶泊の予定なので、あしたの分まで眠ることにした。

2020年5月6日水曜日

スーパーホテル

全国にホテルがあるホテルチェーンである。他のホテルより不便な点、便利な点があり、それらをふまえて使うと旅が楽しくなる。とりあえず不便な点から書くことにする。

(1) クレジットカードは使えなかった(2003・2004年現在)。
2020年は不明だが、当時は現金専用のホテルだった。
(2) 無料の朝食はあるが、朝8:30で終了である。
チェックアウトタイムは一般的な10:00なのだが、宿泊費込みになっている無料の朝食がついているものの、朝食開始時刻は他ホテルと同様に7:00であるが、終了時刻が8:30というルールになっている。朝食の種類はホテルによって違うが、パンやココア等しかないホテル、米もあるホテルがある。
(3) カミソリが有料。
かなりのホテルで安全ガミソリが客室洗面所に置いてあるが、スーパーホテルでは安全ガミソリは洗面所に置かれず、必要な人はフロントで購入するルールである。部屋着もフロントで必要な人は持っていくルールである(こちらは無料)。
(4) 連泊の場合も10:00〜15:00は部屋を空けなければならない。
他のホテルでは、連泊の場合に部屋にいてもいいホテルもある。しかしスーパーは、チェックアウトの10:00からチェックインの15:00まで、ごく一部の例外を除いて部屋は出る必要がある。

では便利な点をあげる。
(a) チェックアウトの手続きは不要。
クレジットカードが使えないことと表裏一体だが、暗証番号式のホテルでカギがないため、チェックアウトの手続きは不要である。なぜなら翌日はもう同じ暗証番号ではもうカギが開かないからである。
(b) 7泊すると10%返金。
連泊すると安くなる制度があるホテルは多数あるが、ここにもあり、7泊すると10%返金される。
(c) 30泊するとかなり安くなる(2003・2004年現在)。
「スーパーマンスリー」と呼ばれる連泊制度があり、同じホテルに30泊すると、ホテル毎の宿泊費×30よりずっと安く宿泊できる。ただし場所によって安い場所、高い場所がある。
また、これを適用すると部屋の清掃は週2回となる。残り5日は10:00〜15:00の間でも部屋にいても良い。
ただし、スーパーホテルの予約はインターネットでも行えるが、スーパーマンスリーに限り電話予約のみとなる。
なお、2020年の時点では廃止されているのではないかと思われる(未確認)。
(d) 一部のホテルには天然温泉がある。
残念ながら自分は泊まっていないが、部屋の風呂以外にも温泉を利用した公衆浴場が付属している場所がある。宿泊するとお得である。

あとは風呂はそれほど狭くないし、鉄道駅からそんなに離れてない場所も多い(例外もある)ので便利なホテルだと思う。うまく利用したいものである。

2020年5月5日火曜日

2003年11月3日・その2

三ノ宮から乗ってきた新快速を新大阪で降りて、階段を上がった。
新大阪は新幹線と在来線を乗り換えようとすると方向感覚がおかしくなる駅だが、在来線同士ならそれほどのこともない。これから乗る特急はるかの出るホームにやってきた。

もちろん周遊きっぷなので自由席なら関西空港まで特急券を買う必要はない。時刻表を見て自由席の位置に並ぶ。それほど来る人はなさそうだ。
京都の方から特急はるかがやってきた。ドアが開く。まずは乗る。席は空いていたので座る。なんだ、もっと混雑しているのと思ったのに。はるかは発車する。

このルートは以前特急くろしおで通っているとは言うものの、列車が違うと雰囲気も違っておもしろい。はるかは大阪に向かう線路と分かれていき、梅田空中庭園のビルの下を進み、踏切を過ぎ、大阪の西で東海道本線の下をくぐる。

そして西九条で大阪環状線と合流する。なにしろ東京の山手線と違って大阪は、西九条〜天王寺間の大阪環状線の通るレールにはるかもくろしおも通るので大変だ。おそらくその分大阪環状線は山手線ほど本数が多くないのだろう。

左手に通天閣が見えてしばらくすると天王寺だ。あれ?降りる男がいる。あいつ新大阪で乗ってきた客じゃないか?天王寺で降りちゃうのか。特急券持ってるのかな?
新大阪から天王寺まで車掌がまわって来なかったし、それをねらって新大阪から天王寺まではるかに乗る人がいるのかもしれない。ともかく彼は天王寺で降りていく。
そして乗る客が多少いる。乗り終わると発車する。いつもの阪和線の景色だ。特急も通る路線だが、家並みが続く。そのうち車掌が来る。和歌山・高野山ゾーンのゾーン券を見せればOKだ。

はるかはスピードを上げる。しばらくは住宅が多い場所を通るが、そのうち住宅は減る。そして右に分岐して、高架に上がっていく。7月にも南海で往復した関西空港だが、きょうは行きはJRだ。いよいよ長い橋に出る。おだやかな大阪湾だ。
JRや南海の普通列車でしか通ったことのない橋を特急の上等なシートで通ると関西空港の島だ。そしてはるかは無事終点関西空港に到着した。周遊きっぷのゾーン券で無事改札を通る。

さあ、帰りは南海だ。盛岡の旅行会社で渡された南海用の券を引き換えなければならない。窓口がたくさんあったが、なんとか南海の窓口を見つけて引き換え券を渡すと、自動改札用のカードが渡された。
これは後で知ったことだが、この自動改札用のカードは、最初に南海の自動改札を通した日の4日後まで南海の自動改札を通れるカードということだ。すなわち不正に使えるということだ。

そんなこととは知らず、南海の改札に行き、カードを通す。無事通った。これから向かうのは堺だ。たぶん急行とかの停まらない駅がある電車でも停まるだろう。
電車はもちろん席はいっぱいで立つことになる。そして発車。長い橋をまた渡る。そしてJRと分かれていく。南海はJRと違って高架区間が多い。見晴らしのいい夕方の景色の中を混雑した電車がすいすいと進んでいく。そして電車は目的地の堺に着いた。電車を降りて改札に行く。この駅を使うのは4か月ぶりだ。関西空港で通した周遊きっぷの一部であるカードを通す。無事通った。

堺駅の駅前にはイトーヨーカドーがあることは4か月前に確認済みだ。まずは夕食を買っていこう。買うと南に向かう。そしてスーパーホテルのガイドブックに載っている、スーパーホテル堺マリティマに到着だ。きょうからあさっての朝まで二泊する予定である。
フロントで名前を確認すると今までのスーパーホテルと同じく、自動チェックイン機に二泊分の宿泊費を入れる。すると暗証番号の印刷されたレシートが出て来る。部屋に行ってドアの所のテンキーに暗証番号を入力するとドアが開く。ようやく休める。

イトーヨーカドーで買った夕食を食べ、服を洗濯する。いつものように石鹸を服になすりつけ、湯をかけて足で踏む。よく絞ってハンガーにかけて乾かしておく。それから風呂に入る。ここ数日は漫画喫茶に泊まることがなかったのでそんなに疲れてない。あさっては漫画喫茶泊の予定なのでホテルに泊まれる時はきちんと風呂に入って眠っておこう。もちろんここはスーパーホテルなので、朝8:30で無料朝食時間が終わってしまう。さっさと眠って朝7:00までに起きることにした。